ロードレーサーを買うぞ! FELT F-50 (2004)

Aug-2004

Penguin!! 松井俊浩

クロスバイクで不足なこと

自転車通勤を始めて4年。 レースに出たり、峠道上りに挑戦するようになると、 ロードレーサーが欲しくなります。 FCR-1は、とても良いバイクなのですが、 山登りでは、もっと低いギアが欲しくなります。 ドロップハンドルならもっと力が入るように思えます。 上級コンポーネントにも興味があります。 カーボンフレームが使われることも多くなりました。

FELT F-50

FCR-1は、8.5万円くらいで買ったので、今度は、12−15万円くらいかけるつもりでした。定価では、15-20万円くらいの価格帯になるでしょう。一番安いロードバイクは、定価で7万円くらいで、10万円くらいまでは入門用でしょうから、その上のクラスをねらいました。スペック的に、是非試したかったのはカーボンです。FCR-1は、フロントフォークだけがカーボンです。

最初は、FELT F60, GIANT TCR Hybrid を考えました。FELTは、フロントギアがトリプルなのが特徴的です。TCR Hybrid のフロントは、一般的なダブルですが、カーボンの使用量が多い。 フレームが、FELTはオーソドックスなストレートなトライアングルなのに対し、 GIANTは、かなりスロープのきつい形です。 カラーは、やはりFELTは見栄えのしない白、グレーですが、 GIANTはおじさんには刺激的な黄色です。

8月に在庫を尋ねると、両方とも完売で手に入らないとのこと。2005年型を待とうかと思いましたが、今なら安いかとも思い、F50 にグレードアップして購入を決めました。F-60は、コンポーネントが105なのに対し、F-50は、Ultegra になります。ホイルも、スポークの数が少ないタイプになります。数百グラム軽いようです。定価が218,000円もするので、ためらいましたが、インターネット通販で有名なS社では、25%引きになりました。

何が違うのだろう

GIANT CS3200 1999年 49,800円 GIANT FCR-1 2002年 109,800円 FELT F-50 2004年 218,000円
リア変速機へのワイヤ
お団子状のルーターがでっぱっています。

これはブレーキワイヤですね。変速機も同様です。

変速ワイヤの処理は、きれいですし、キンクができにくくなってます。ブレーキワイヤは、トップチューブの中に潜り込ませています。トップチューブに穴を開けているわけですが、心憎い処理です。
リアブレーキ
Vブレーキ

キャリパーブレーキ。Tiagra.

キャリパーブレーキ、Ultegra。構造も材質も、Tiagraとの差はよくわからない。
ハンドルステム
高さ、角度、ライダーからの距離などが調整可能。ハンドルバーにいろいろ取り付けられる。

何も調整できない。ステムを取り替えるだけ。
同じく調整不能。ハンドルバーには、ライトを取り付けるスペースもない(傾斜計なんかつけるから。。。)
フロントハブ
スポークは、ねじったような角度で取り付けられている。

スポークが、素直に最近点に取り付けられている。

スポークが少なくてすっきり。頼りない。
フレーム溶接
でこぼこ

でこぼこ

でこぼこ。同じ人が溶接したんじゃないのか?

乗ってみると

F50がどうのこうのの前に、ロードレーサーってこんなもんだったのですか、ということになりますが、気づいた点をいくつか。

  1. ドロップハンドルは、いっしょうけんめいこぐときは、 姿勢が低くなるので力を入れやすいし、いろいろなところを握れるので、 体が固まりにくい(疲れにくい)。 だけど、ブレーキが一番遠いところにあるので、 フラットバー部分を握って楽に走っているときに急停止するにはあわてる。 長い坂を下るときも、ブレーキはかけにくい。 固まりにくいと言っても、首や肩は、フラットバーより疲れやすい。
  2. ブレーキレバーで変速するというのはよいアイデアですが、シフトアップとダウンが似た動作なので、両方をいっぺんに押すような誤動作をしやすい。
  3. ギアがどれを使っているのかわからない。何もindicatorがないのですね。私は、シマノフライトデッキを付けているのでギアの段数がわかりますが、これがない人はどうするのでしょうね。
  4. フライトデッキは便利ですが、モードが二つに分かれているのはどうしたことか。よく使うのは、距離、平均速度、経過時間、cadence、だと思いますが、それらが二つのモードに分離されているのは、使いにくいですね。オートスタートがついていないのも不親切。スイッチがブレーキレバーのそばに埋め込まれているのは秀逸。
  5. タイヤの幅が23ミリというのは効果絶大です。低く屈めるので空気抵抗が減っているのも大きい。25ミリのFCR-1とは、周回コースで平均時速28キロ対31キロという差が出ましたが、タイヤ幅が一番影響していると思います。ただし、段差が多い道では衝撃が多くて疲れます。
  6. カーボンバックの衝撃吸収性はどうなのか?はっきり体感できるほどの経験がありませんが、タイヤを25ミリにする方が衝撃吸収は上がるでしょう。
  7. 前屈みになるので、サドル当たり方は、お尻よりもその前の方、言いにくい部分が強く当たります。長く乗ってるとしびれてきます。穴のあいたサドルだと良いのにな、と思います。
  8. リアのスプロケが12-23というのはレンジが狭い。 フロントがトリプルなので、後ろはクロスの設定です。 フロントが52−42−30ですから、急坂でも安心。 また、平坦路でよく使う、4-6速あたりがクロスにつながっているのはありがたい。 だけど、前をどのギアにしても後ろの8速、9速を使うことは皆無(へぼなのでしょう)。
  9. 変速フィーリングは、Ultegraだからと言って期待したほどではありません。というか、はっきり言ってFCR-1のtiagraの方が良いです。 リアは、最初は5速から6速にきちんと入りませんでした。 かなり強く踏んでやっと入る。100キロほど走ったら滑らかになりました。 前の3枚もひどいです。一番の内側から真ん中に入れる、 真ん中から外に入れるときに入りにくかったり、はずれそうになったりします。 大きいトルクをかけると失敗します。 後ろのギアがクロスなので前ギアは頻繁に使いますが、あまり信頼できません。
  10. 塗装はきれいですが、インパクトのない色です。F60の白の方が好きです。銀色は、塗料の量が少なくてすむので、軽量化には向いていますね。
  11. 軽くて、きれいで、気持ちいいバイクですが、FCR-1の良さも再認識させられました。FCRは、ハンドルがフラットで、タイヤが25ミリなので街中では使いやすく、かつ最速でしょう。もちろん、長い平坦路や舗装された坂道は、F-50が楽勝です。

結論として、ふだんはフラットハンドルで、おまけ的にドロップのような握り方ができるハンドルがあるとよいのに、と思いました。



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