自転車通勤の楽しみ

2003-08 改訂2014-08

ママチャリを卒業したいのですが、どういう自転車が良いでしょうか?

最近自転車通勤を始めた方から、もうちょっと良い自転車を買いたいのだが、どういうのがよいか、という相談をもらいました。

このところ(2003.7)涼しいのでずっと自転車通勤をしているのですが、先日友人のマウンテンバイクを試乗させてもらったら、ママチャリとはくらべものにならないくらい快適で以来新しい自転車を買いたいと思っているのですが、初心者のためなかなか決められないでいます。

使用目的は主に通勤で、何十キロとでかけるようなことは考えていません。マウンテンバイクのほうが、ペディストリアンが楽に走れるように思うのですが、いかがですか?(ペディは走ったことがないのです)ママチャリのほうが小回りがきいて実用的だという方もいらっしゃいます。(買い物かごとかライトとか最初からついていますしね・・・)

ママチャリと本格バイクの違い(1)

この相談をくれた人が、「友人のマウンテンバイクはママチャリより快適だった」、と感じたわけは想像できます。軽くて楽ちん、力が入りやすくてぐいぐい進んだのでしょう。良い自転車に共通すること、あるいは、ママチャリとマウンテンバイク等の本格バイクが大きく違う点は、次の三つではないかと思います。

車重は、ロードでは10Kg以下、クロスで13キロ以下、マウンテンで15Kg以下が標準ではないでしょうか。ママチャリは、18-20Kgくらいあります。自転車は、軽ければ軽いほど有利です。だから、本当は、クロスバイクもマウンテンもみんな10キロを切って欲しいのです。クロスが13キロと言っているのは、妥協です:-)。クロスには、スタンドや小さなショックスプリングが付いていたり、コストの点からチタン、カーボンなどが使われることは少ないので、11キロを切るのはなかなか困難です。また、マウンテンで15キロといっているのはタイヤが太かったり、大きなショックを吸収し耐えられる構造にするためやむを得ないでしょう。

軽いバイクというのは、良い部品を使うだけでなく、場合によっては必要な部品を取り去っていたりします。たとえば、泥よけ、スタンド、チェーンカバー、電灯、鍵、カゴ、荷台などです。重さにはペダルを含みません、という場合もあります。後から部品を追加する場合は、せっかくの軽さが損なわれないような部品を探す必要があります。

摩擦を減らす一番のファクターは、タイヤに十分な圧力の空気を入れておくこと。自転車に無頓着な人の自転車は、たいてい空気が抜けています。ぱんぱんに膨らますだけでずいぶん軽くなります。ぱんぱんに膨らますと、チューブがはみ出てきたり、虫ゴムが劣化しているのが発見されたり、パンク修理のために外形がいびつになっていたりと、トラブルが出やすいのもタイヤ周りです。

空気が十分に入っているとすると、次のファクターはタイヤの太さではないでしょうか。700x35 とかいうタイヤサイズの35というのは、幅が35㎜であることを示します。28, 27, 25, 23, ... 17 などのタイヤ幅があるようです。ママチャリは、35㎜です。 なるべく細い方が摩擦が少ない(細いことは、より高い空気圧を意味する)のですが、悪路の踏破性は悪化します。だから悪路を走るマウンテンバイクは、50㎜とかの太いタイヤを使っていたりします。走る道路の状況によって限度が決まります。28㎜くらいならたいていの歩道はこなせます。細いタイヤでも、十分に空気圧が入っていれば、けっこう安心です。一番怖いのは、20㎜くらいのスリット状の排水溝を走るような場合です。タイヤが溝にはまってしまうとハンドルを取られて危ないですね。1センチくらいの段差でも平行に走ると転倒することがあります。

タイヤ以外のパーツでは、いろいろな軸受け(ベアリング)の善し悪しが摩擦の大きさに影響します。ママチャリといっしょに坂の上から同じスピードで走り出し、惰性だけでどこまで行けるか比べてみるとよいでしょう。ライダーの体重をいっしょにできないので正確ではありませんが、ロードバイクの方が遠くまで行けるでしょう。ただし、機械の摩擦の違いは、そんなにたいした量ではありません。ベアリングなどは、摩擦量よりも耐久性の違いの方が大きいでしょう。

自転車を身体に合わせる、というのは重要な作業です。インピーダンスマッチングを取って、ライダーの能力を完全に引き出すようにするということです。一番違いが出るのは、前傾の強さでしょう。前傾が強い方が力が入りやすく風の抵抗も小さいので、シリアスなライダーは低いハンドル、特にドロップハンドルを好みます。スピードに興味がない初心者は、ハンドルを上げて楽な姿勢をとりたいと言います。実際に、ハンドル位置を変えるのは、大変ですが、サドルの高さ、前後位置は簡単に変えられるようになっています。サドルの表面中心から、クランク軸の中心までの距離が、股下の長さの87%くらいに調整すれば、まずはOKです。

乗車姿勢は、力をいれて漕げるようにすることよりも、風が当たりにくくするために重要です。自転車がなかなか進まないのは、タイヤや地面の摩擦ではなく、カラダが受ける風圧があるからです。特に、時速20km以上になると風圧の影響が大きい。

もう一つ、自転車と身体の整合としては、変速機が重要です。ママチャリは内装3段が多いのですが、クロスバイクは7-8段×3、ロードバイクは9-10段×2などの変速幅があります。負荷やスピードに応じて最適な比率を選ぶことができます。初心者は、がちゃがちゃ面倒くさいとか、そんなに使わないから不要だとか言うことがあります。

ママチャリの方がいいんじゃないの、というのは、サドルです。一般にママチャリのサドルは、ふかふかと大きい上にスプリングまで付いています。本格バイクのサドルが小さいのは、重量軽減もありますが、ペダルを踏むときじゃまにならないように、またペダルをまじめに踏んでいればお尻に大きな体重をかけることはないだろう、という理屈だろうと推測します。

前から不思議に思っていることが一つあります。ペダルの付いているクランクの長さは、ママチャリは165ミリ、本格バイクは170-175㎜のようです。これはペダルの回転半径ですから、踏み込む足の動きでは10㎜の差があります。乗ってみると、その差は知覚できます。私の疑問は、人によって足の長さは100㎜以上違うことも多いはずですが、クランクの長さはどれも同じ、ということです。足の疲れや効率上、かなりな差が出るように思います。

結局、スピードと航続距離に差がでます。全くの主観ですが、ままちゃりでどっか行けと言われたら、せいぜい5キロにして欲しいと思います。本格自転車なら、15キロくらいの感じです。スピードは、当たり前ですが、本格自転車に乗っていると、ひしこいて乗っているままちゃりを簡単に抜いてしまいます。巡航速度は、ままちゃりで15キロくらい、本格自転車は20-25キロくらいではないかと思います。

本格バイクとママチャリとの違い(その2)

前節では、主に自転車が動いているときの違いを述べ立てましたが、停まっているときの違いもあります。

メンテナンス性

ママチャリは、安物のくせに、構造が結構複雑です。特に後輪の車軸には、ブレーキ、スタンド、内装変速機、泥よけ、などが集中しているので、後輪を取り外してのパンク修理、チューブ交換、チェーンの張り具合の調整などは、けっこうな技術と時間がかかります。工具も、ドライバーの他、2種類くらいのレンチが必要です。そのレンチの一方は、13㎜では小さく、14㎜では大きく1/2インチでもしっくりこず、という不思議なサイズです。

本格バイクは、たいてい、クイックハブという機構で車軸をフォークに留めてあり、何も工具を使わずともワンアクションで車輪をフォークからとりはずせます。そのとき、ブレーキがひっかかるのですが、ブレーキにもゆるめ機構が付いているので問題ありません。

耐久性

ママチャリは、どうも2年くらいでとても調子が悪くなります。うちの自転車も、チェーンが伸びたり、部分的に切れたりしました。そのせいか、チェーンがはずれやすくなりました。チェーンの張りを調整すべく後輪を何㎜か後ろに下げます。そうすると変速機やブレーキワイヤも調整しなければなりません。変速はどうもうまくいかなくなりました。また、フレームにはあちこちに錆が浮いています。

本格バイクも、タイヤやチューブを交換しましたが、チェーンやギアの周りは丈夫です。外装型の変速機は、チェーンの張力を常に一定に保ってくれるので、チェーンがはずれたことはありません。そのほか、多少の錆はありますが、4年たってまだまだ現役です。


盗難

鍵をかけ忘れたことも重要な原因ですが、我が家ではママチャリを3回盗まれました。盗む方にしてみれば、ちょっと失敬するには、どこにでもあありふれたママチャリの方が人目を集めず、簡単に盗めるのではないかと想像します。そうではなくて、自転車の資産価値に目を付けて、どっかで売り飛ばすのであれば、高級自転車、本格バイクが狙われやすいでしょう。

本格バイクは、なるべく危ないところに置かないようにしていたせいもあって、4年間ずっと無事です。ただ、ハンドルに取り付けていたランプが電池ごと盗まれたことがあります。

資産価値と言えば、本格バイクの方は、「そのバイクほしぃわー、売ってよ」と言われたことがあります。ママチャリに関してはいっさいそういうことはございません。

カタログデータ

またそのうち。。。

いろいろな装備品

電灯、尾灯

電池式の電灯を買う必要があります。ダイナモ式もありますが、本格自転車は、スピードを出すので電球が切れやすくなります。電池は、当然充電式、今や、NiMH型電池は、従来のNiCd電池と値段は同じで3倍くらいの寿命(700mAHが2000mAh)になりました。

本格的なライトとしては、CATEYEのABS-10がベストだと思います。売れすぎて在庫がなくなった時期もあります(2003年春)。街路灯などのない真っ暗な歩道で本当に自転車のライトで路面を照らして安全を確保しながら走るには、これくらいの明るさが必要です。ABS-10の10Wというのは、普通の懐中電灯が3V×0.25~0.5A=0.75~1.5W位なのに比べると5倍以上の明るさですが、それでも自動車の旋回灯、後退灯の21Wの半分、室内灯と同じ程度でしかありません。専用のバッテリで1.5時間くらいもちます。

もうちょっと暗くていいから長持ちするライトというと、HL-EL300がよいでしょう。30時間寿命ということは、一日30分だと60日、月に15日使って4ヶ月ということです。このごろ、フィラメントランプに代わってこういうLED式のランプが懐中電灯などにも使われるようになってきました。高効率・長寿命ですが、単体では強い光を出せないので、複数を組み合わせることになります。LED一発のHL-200では光量不足です。複数LEDを組み合わせると、レンズが大きくなる上に焦点が一カ所に結ばず、光はかなり分散します。HL-500IIは、普通のハロゲン球で焦点がはっきりするので、2.4WですがHL-200より明るく感じるかもしれません。電池には、マンガンやアルカリを使わず、充電式のNiH(ニッケル水素)の単三を使いましょう。1-2週間で交換、充電が必要です。

時は流れて2014年、上記のライトは、どれもdiscontinuedです。代わりにLED電灯がずっと明るく、安くなりました。おすすめは、Gentosの閃です。eneloopが使えます。2時間くらい点灯できるのではないか。

赤い尾灯も安全のために効果的です。CATEYEのFlashing and Safety Lightのページに何種類かありますが、どれも似たようなものです。LED式なので、効率が良く低消費電力で、単5電池で半年くらい持ちます。付け忘れ、消し忘れにご用心。

泥よけ

高級自転車は、泥よけがついていません。雨の日は乗るなと言うのでしょうか。はい、乗らない方が安全ですし、ほとんど乗ることはありません。しかし、雨の日の次の朝に乗ることはあるのです。そうすると水たまりの泥水を空高く跳ね上げます。泥よけがないと自分の背中が濡れるだけでなく、道行く歩行者にも迷惑がかかります。私はZefalのこんな製品を使っています。1000円くらいで、シートポストに取り付けられ、見た目も良いです。着脱も比較的簡単です。

スピードメータ、距離計

別になくてもいいんですが、あるとうれしくなって距離が伸びます。ホール素子のセンサを使っているので、足にも全く負担がかかりません。電池も1年はもちます。cadence(ケイデンス、ペダルこぎの周期)を計る機能のついたものもあります。毎分、60-90くらいこぐようにギアを切り替えます。cadence用のセンサーをクランクのあたりにとりつけます。電線が増えます。

ハンドルの貴重なスペースをとりすぎない小型のものが良いでしょう。CC-CD100Nは、小さくてcadenceも計れて良かったのですが、生産中止になってしまいました。CC-CD200Nにするんでしょうね。cadenceがいらなければもっと安いものがあります。高機能の製品は履歴を記録したりしますが、普通は履歴など不要ですし、盗まれることを心配するのもばかげています。

2014年、上記商品は、disconです。今や、無線型がいいでしょう。
サイクリングにでかけるのであれば、おすすめは、Garmin Edge800のように地図やナビ機能のついたもの、あるいは、スマートフォンにRuntasticなどのナビアプリを入れることです。後者の場合、こんなフレームバッグに入れて使います。(このバッグ自体は、粗悪品です)

ヘルメット

安全のためには必需品です。後悔先に立たず。5000円から10,000円。派手な色のものがいいです。ヘルメットに救われた話は、自分も含め、いくつも聞いています。

ハンドル

お好みに合わせて。ドロップハンドルは、さあ乗るぞ、というときにはよいのですが、ふだん気軽に乗るにはしんどいです。
ハンドルバーのスペースはけっこう貴重です。電灯、ベル、スピードメータのほか、走行中は鍵チェーンを巻き付けたりするからです。

サドル

お尻が痛くなると言う人がいます。あんまりどっかと腰を下ろさないような練習をする方がいいかも。基本、水平に取り付けるのですが、前をわずかに下げると楽になる場合があります。ゲル入りのサドル、尿道の下に穴の開いたモノなどあり、それぞれに効果的です。

空気入れ

タイヤのバルブには、英式、仏式があるので注意。ママチャリは英式ばかりなので、空気入れも英式が多い。本格バイクは、空気圧が高く、リム幅が狭いので仏式が多い。l英式空気入れにアダプターを取り付ければ仏式対応になります。しかし、そのアダプターが、空気圧が高くなるとはずれることがあるので、仏式専用が良い。ホースとポンプ本体との繋ぎ手部分、口がねががっちりしているものを選んでください。最低でも一月に一回は空気入れが必要ですね。

米式という、自動車のタイヤと同じタイプもあります。ガソリンスタンドで空気を補充できるのがありがたい。ただし、英式以上にバルブが太いので、太いタイヤ(リム幅の広い)向けで、ロードバイクにはありません。

タイヤ スリックタイヤ

タイヤは、3-5000キロくらいでだめになります。チューブも同じくらいで交換します。ロードバイクの多くはスリックタイヤです。スリックタイヤは表面に凹凸がありません。困ったことに溝の深さで寿命がわかりません。いつまでたっても最初からつるつるです。だんだん傷が増えてきて、パンクの危険性が増えます。私のロードバイクは、峠上りで酷使するので、2000キロくらいで取り替えています。

スタンド

本格自転車は、スタンドがついていません。2000円くらいでアルミ製のスタンドがつけられます。だけれども、壁に立てかけておけばよいので、なくても平気です。本格自転車は軽いので、スタンドで立てておいても安定が悪いこともあります。スタンドの付いたロードバイクというのは、ランドナー(長距離ツーリング用)以外ではあり得ません。

グリップ

安くて簡単にグレードアップできます。グリップの内側に水をつけて押し込めば簡単に取り付けられます。

ベル

自転車は、車に無視されがちなので?けっこう重要だと思います。ママチャリらしいベル、本格バイクらしいベルがあるので、あんまり誤解を招かないようなものを選んだ方がいいかも。真鍮のベルはアルミのものなどよりよく響きます。往復で2回鳴るものがよいです。VIVAの真鍮ベルをためしましたが、一回叩くだけですし音量が小さいです。

ベルを鳴らして歩行者に道をよけさせるのは違法です。通りまーすとか、右から追い越しまーす、と声をかけるようにしましょう。

カゴ

ママチャリのようにカゴをとりつける金具がありません。また、カゴをつけると電灯をつけるスペースがなくなります。一番簡単なのは、荷物は全部リュックサックなどに入れて背負い込み、カゴはつけないことです。カゴをつけるのであれば、リクセンカウルのKLICKFIXをお勧めします。小物は、サドルバッグに入れると良いでしょう。GIANTのこのサドルバッグはとても安い。

フレームにくくりつけのが簡単です。ワイヤー式は近くの手すりなどに巻き付けておくことができます。カーボンファイバーやとても太い金属ワイヤーを使った鍵がありますが、どこに行くにも持ち運ばなければならないので、あんまり重いとばからしい。

いろいろな自転車

折り畳み自転車

ときどき、自転車を車に乗せて運びたい、ということがあります。車載器具を買う、折り畳み自転車を買う、トラックを買う、などの選択肢があります。折り畳み自転車は、列車やバスに乗せて遠くへ行くことも可能です。疋田さんも絶賛していますが、ジャイアントのMR-4Fはすごく魅力的です。

普通の自転車でも、バンなど、自動車側にゆとりがあれば車載は可能です。私は、SUV車にこんな器具で自転車を二台まで乗せられるようにしています。

電動アシストを勧める人がいます

別に否定しませんが、重たかったり、乗りたいときに充電されていなかったり。とにかく、充電されていないときは絶対乗りたくない代物です。電動自転車を電動アシストなしで乗るのが一番ハードなトレーニングかもしれませんが、願い下げです。それから、20キロ以上出すとどうなるのでしょうか?快調に巡航している時はまず間違いなく20キロ以上なのですが、アシストしてもらうために20キロ以下に下げるのはばかげているでしょう。


サスペンション付き自転車

楽そうに見えます。シートポストにスプリングが入っているのは試しました。前輪フォークにスプリングが入っているのも試しました。ちょっと柔らかい感じがしますが、効果がわかりません。MTBでオフロードを走ったときは、絶大な効果を感じました。街中では、サスペンションは不要だと思います。タイヤを太くする方がずっと効果があるでしょう。

自転車の乗り方の要点

乗車姿勢

一番大事なのは、風が当たりにくいように、力の入りやすい姿勢をとれるようにハンドル、サドルを調整すること。一番肝心なのは、サドルの高さですが、一般に低すぎます。両方のつま先が地面にやっと着くくらいの高さでしょう。この点、ママチャリは低すぎます。

段差

うちの子供は、ママチャリに乗ってて、しょっちゅうパンクしました。段差を全く気にしないようなのです。戦車乗りといっていますが、ひたすらまっすぐ乗り越えていきます。段差に正面からぶつかっていくと、絶対にタイヤと車輪のリムを傷めます。リム打ちと言って、パンクの最大の原因です。ですから、段差を乗り換えるときは、車輪を持ち上げるようにして衝突した瞬間に抜重します。後輪の抜重は難しいのですが、前輪と違って車輪と段差がぶつかった瞬間には車輪が後ろに逃げる方向に衝撃を受けるので、前輪よりは安心です。

ハンドルを引きつける

自転車を進めるにはペダルを下に踏み込まなければなりません。体重をかけて踏み込むのですが、手とハンドル、またお尻とサドルでも体重を支えています。ですから、ペダルには体重以上の力をかけられないと思いがちです。よく、力一杯こぐときに腰を浮かせてペダルに全体重をかけてこぐことがあります。さらに力を入れたいときは、腕でハンドルを引きつけます。そうすると、等価的に体重が実体重より重いことになります。こうして腕を引きつけて自転車をこぐと、腰を浮かせる必要はなくなります。坂などで、ままちゃりに乗った高校生などが腰を振りふり悪戦苦闘している横を、素知らぬ顔してサドルに腰を下ろしたまま抜いていくのはちょっと快感です。

ブレーキングは、前輪が重要

私が子供の頃から、自転車の前輪がロックすると倒れることがあり、危険だからブレーキは後輪だけかけるようにという指導を受けています。これは間違いです。自動車はもちろん、オートバイも前輪を強くかけるのは常識です。なぜならば、ブレーキをかけると後輪が浮き上がる方向のモーメントがかかりますから、後輪を強く欠けたのでは、後輪がスリップして十分な制動力を得られないからです。かといって前だけでは、やはり不安定になります。ブレーキングは、なるべく車体をまっすぐにして、前後同じくらいの比率でかけましょう。アスファルト路面では、前輪を強くブレーキングしてロックすることは、濡れていたり砂が浮いていたりするのでなければ、まずあり得ません。

ギアの選択とcadence

ギアは、cadence(足の踏み込み回数)が一定になるように選びます。cadenceの標準値は、60-90/分と言われます。初心者の方は、どうも高いギアが好みらしく、cadenceが、小さく(60以下に)なります。

保険

歩行者に接触して思いもかけない事故を起こすことがあり得ます。年間1000円ほどですから自転車障害保険に入っておきましょう。盗難保険は高いですね。盗まれたら定価の半分で同じ機種が買える、と言う程度の保険で5000円くらいします。


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